セラミック矯正が気になる方が多いみたいなので
どうもセラミック矯正が気になる方が多いようなので、なんでセラミック矯正は辞めましょうというのかを書いてみます。
まず、レントゲンを見てください。
もちろん私の治療ではないです。
ある意味、標準的なセラミック矯正です。
患者さん自身から、申告がなくてもセラミック矯正の治療を受けていることは歯科医であれば一目瞭然です。
一応根拠としては
- 左右犬歯間の6本全てが、いわゆる差し歯である
- その6本全てに歯の神経を取る治療がしてある
- 6本全てが繋がっている
- 治療がしてある6本の両脇の歯は、小さな詰め物がしてあるくらい
- etc
おそらく元々の歯並びは良くはないけど、
八重歯があるとか、出っ歯とかほどではなく、それほど悪くなかったと思います。
少しガタガタしてるとか、捻れてる歯があるとかくらいだったはずです。
ワイヤー、インビザラインで矯正しても、治療期間はそれほどかからなかったでしょう。
でも、セラミック矯正を選択されたようです。
では、なんでセラミック矯正は辞めて欲しいのか
一言で言うと
犠牲が大きすぎるからです
この治療ですが、やろうと思えば 2時間X2回 期間1週間から10日でできます。
確かに早い、速い!
でも犠牲は大きいです。
歯の神経と言っていますが、実際には血管もあって
簡単に言えば歯に栄養を与えています。
植物をイメージしてもらうとわかりやすいと思いますが
地面から生えている植物がポキッ、パキッと折れることはないですよね?
でも、切ってしばらく経った植物はポキッ、パキッと折れますよね?
歯も同じです。神経が無い歯はいつか必ず折れます。折れた場合はかなりの確率で抜歯です。
また
何もしていない歯と差し歯を比べたとき、虫歯になりやすいのは差し歯です。
どんなに精密に差し歯を作ったとしても、必ずわずかな誤差があり虫歯のリスクは高くなります。
世界一の技術を持つ歯科医が治療しても、なにもしていない天然の歯にはかないません!
さらに
歯と歯茎の境目の位置は、年齢とともに変化します。
今は綺麗な差し歯でも、時間とともに、その境目が露出してくるリスクがあります。
神経のない歯の根の変色のリスクもあります。根の色が歯茎に透けて、歯茎が黒く見えたりもします。
今だけ綺麗ならいいですか?
あなたが、幼い頃からの夢がかなって、来月デビューが決まっていて、人生を賭けるくらいの覚悟があるならセラミック矯正もありかもしれません。
でも、そうじゃ無いなら思い止まって欲しいです。
インビザライン(マウスピース矯正)で、綺麗な歯並びになりましょう!